【浜松市浜名区】白橿(しらかし)の棚田会さんに取材をしてきました!

こんにちは!むらサポサポーター@西部です。

今回は美しく品格のある邑でもあります「~竜ヶ石山~西四村の里」エリアで活動されています「白橿の棚田会」さんに取材をしてきました!

 

☆白橿の棚田概要

白橿の棚田は浜松市浜名区の竜ヶ石山の中腹にあります。今でこそ美しい棚田の風景が広がっていますが、1960年代~1990年代には棚田は耕作放棄され、雑木や雑草が生い茂りジャングルのような状態でした。 隣人同士が助け合い、力を合わせて築き上げてきた棚田は、地域の絆を象徴する貴重な遺産であり、地域づくりに活かそうと、「里山元気もりもり隊」を発足し、2007年から棚田の復元(復田)活動が始まりました。

「やれる人が、やれるときに、無理せず活動する」をモットーに伐木から始まり、土起こしや田起こしなど復田の活動を行っており、ゆっくりですが着実に復田は進み、今では32枚の棚田で稲作が行われるようになりました。ただし、収穫したお米は会員や参加者に配布しているだけで、一般に販売できるほどの収穫量はありません。

また、棚田が蘇ったことで、イモリやトノサマガエル、サワガニなどの希少な生き物も見られるようになり、6月にはホタルも見ることができます。

☆地域で取り組む里山の保全活動

田植えや稲刈り等の一大イベントの際には浜松の市街地、県外からも参加者が応援に駆け付けてくれています。令和6年は田植え、稲刈りで約300名の方がお手伝いに来ていただきました。特に告知をするわけでもなく、人から人への口コミで伝わって、毎年参加してくれているご家族が、他のご家族に声掛けをしてくれて参加してくたり、今年は娘家族が孫を連れて参加するよ!と年々参加者が増えています。

田植えでは子どもたちもたくさん参加してくれるため、オタマジャクシやサワガニなど生き物を観察しながら楽しみながらお手伝いをしてもらっています。地域や年代を問わず様々な人の協力で白橿の棚田を中心とする里山の保全活動が行われています。

☆棚田散策 里山ハイキング 地域交流事業

白橿の棚田は、竜ヶ石山のハイキングコースの途中にあります。竜ヶ岩洞を出発地点として、竜ヶ石山の山頂を目指して 登っていくと、道中には竜の爪岩や夫婦岩、炭焼窯跡など、見どころが満載です。さらに進むと白橿の棚田が現れるので、オープンデッキで休憩を取りながら、美しい棚田の景色を楽しめます。休憩が済んだら、最後に竜ヶ岩洞まで下り、鍾乳洞が作り 出す神秘的な世界を楽しめます。

また、地域交流事業として竜ヶ石山ハイキングを春と秋に企画して行いました。訪れた方に声をかけて保全活動への参加の呼びかけをしたりしています。このようなところから口コミで広がり、保全活動への参加者が増しています。

 

☆学生・企業との連携

静岡県立農林環境専門職大学の学生や株式会社フジヤマの社員さんが(静岡県の一社一村運動)棚田の草刈り作業をお手伝いしてくれています。年に数回大勢での作業が必要な場合など、保全活動には欠かせないありがたい存在です。

 

白橿(しらかし)の棚田会(里山元気もりもり隊)

住所:浜松市浜名区引佐町田畑193(竜ヶ岩洞内)

電話:053-543-0108(竜ヶ岩洞)  WEB:doukutu.co.jp/hiking/(竜々石山ハイキングコース)