【西部地域全域】地域の魅力発信・活性化懇談会 開催

【西部地域全域】地域の魅力発信・活性化懇談会 開催

むらサポサポーター@西部です。今回は私たち西部窓口に静岡県中小企業団体中央会さんから「地域活性化に取り組む団体の方と懇談会を行いたい」と相談があったことをきっかけに、静岡県農地保全課に協力をしてもらい、「地域の魅力発信・活性化懇談会」を開催することになりました。そちらの懇談会の活動報告をさせていただきます。

【名 称】 地域の魅力発信・活性化懇談会

【日 時】 令和6年2月5日(月)  13:3016:00             

【会 場】 浜松アリーナ 第1会議室

【出席者人数】 28名

【共 催】 静岡県農地保全課 静岡県中小企業団体中央会

 

【次 第】

主催者挨拶 静岡県中小企業団体中央会 西部事務所 所長 飯塚 隆 氏

 

1. 講 義(13:3014:00

テーマ:地域資源を活用した連携・事業化

講 師:コンセプト株式会社 代表取締役 

合同会社互産互生機構 代表社員 佐藤雄一 氏

 

2.懇談会(14:0015:00

参加者の取組み紹介・情報交換 (1団体5分程度)

 

3.事例発表(15:0015:30

テーマ:地域資源・連携の力を活かした事業化への取組み

講 師:NPO法人掛川市民交流研究会 副代表 草賀章吉 氏

 

4.情報提供(15:3016:00

内 容:むらマッチ活用策についての説明

説明者:静岡県農地保全課 主査 友寄隆裕 氏

内 容:西部地区の事例・組合制度・支援策等の説明

説明者:静岡県中小企業団体中央会 西部事務所 大石裕樹 氏

 

 

【基調講演】テーマ:地域資源を活用した連携・事業化 

講 師:コンセプト株式会社 代表取締役 合同会社互産互生機構 代表社員 佐藤雄一 氏

 

ローカルライフスタイル互産互消活動の取り組みとして、緑茶や、キュウイ、次郎柿など「我々の持っているものを持っていない所へ」(事例紹介では北海道)で商品アピール・販売。また、北海道のローカル商品を掛川で販売。経度や気候、地勢や風土の違いから、互いのエリアにないモノ、コトを消費し合い生かし合う「互産互消」の取り組みは地域間経済の復興に貢献しようという大変メリットがある取り組みで、その事例を教えていただいた。北海道のパティシエを静岡県に招き、実際に次郎柿が実っている現場にいく。北海道では柿は実らないので初めて柿の木を見て感動。その後、次郎柿農家さんの目の前で、次郎柿スイーツを作り、試食。大変好評だった。

観光では十勝地域とのサイクルツーリズム交流を2014年よりスタート。3~4月には北海道からサイクリストが当地域への ~ゆるゆる遠州ガイドライド~ に参加。静岡県からは7~8月に ~ゆるゆる十勝自転車旅へ~に参加。サイクリスト交流による交流型ツーリズムを顕在化し、観光振興につなげている。

その他にも掛川の栗を使った栗焼酎「自ら」の販売。北海道十勝地方の「雪室」で熟成させたお茶やキュウイの「雪越茶」「スノーキュウイ」商品など、たくさんの事例に合わせて、互産互消の取り組みについて紹介していただいた。

 

 

【懇談会】参加者の取り組み紹介・情報交換

☆NPO法人夢未来くんま

☆倉真農地保全会

☆恩地町環境みどり会

☆たなくさ農地保全みらいの会

☆水と緑北都の会

☆西郷の農村風景を守る会

☆かきっこ

☆湖西商工会

 

 

 

【事例発表】テーマ:地域資源・連携の力を活かした事業化への取組み

講師:NPO法人掛川市民交流研究会 副代表 草賀章吉氏

 

☆「そこがみそ原田」

掛川市原田地区は新東名森掛川インターから車で約10分の山間に位置し、茶畑、田園、山々などののどかな風景が広がっている。この地区も、少子高齢化の進行、農作放棄地や荒れた里山が増加、市街地から遠く移動手段が限定されるなど、課題をかかえている。原田地区はただ手をこまねいてるだけではなく、高齢者のために友愛号と呼ばれる通院バスを週4回運行したり、農産物を販売する直売所の経営など「地域のことは地域で」という意識が高く、さまざまなことに取り組んでいる。そんな中、市立幼稚園が閉園することになり、検討の結果、市が運営する「原田学童保育所」地元のNPO法人いやしの処ほのぼの「介護認定事業所」、地区の福祉協議会が運営する「世代間交流スペース」が新たに生まれ変わった「ふくし館」に3つの機能が同居することになる。国から補助金が1年目は出るが、ランニングコスト(維持管理費)はどう生み出すかで頭を悩ませていたが、その解決法として施設の入居者でもあるNPO法人いやし処ほのぼのから提案。同法人が自主事業として行っている「手作り味噌」と「手作り万能たれ」の製造販売事業を地区住民が共同して行い、収益を交流スペースの維持管理にあてるという案。これを事業化するために、中央会に組織作りについて相談。原田地区16名の住民で出資し、掛川市認可第一号となる企業組合を設立した。

現在同組合では、交流スペースの調理場を利用して味噌を製造し、掛川市内の農産品直売所や道の駅などを中心に10カ所で販売している。その収益から交流スペースの利用料を社会福祉協議会に支払うことにより、地元の人は無料で交流スペースを利用することが出来ている。また味噌の製造販売は地区の雇用創出に寄与している。

「原田ふくし館」にはデイサービスと学童保育所が入居しており、運営に必要な安定的な収入を創出するだけでなく、老若男女が集う場所と機会に創出している。原田地区のさらなる活性化につなげていく。

 

【情報提供】

内 容:むらマッチ活用策についての説明

説明者:静岡県農地保全課 主査 友寄隆裕 氏

 

内 容:西部地区の事例・組合制度・支援策等の説明

説明者:静岡県中小企業団体中央会 西部事務所 大石裕樹 氏