【牧之原市蛭ケ谷】自然薯研究会の指導のもと、小学校で自然薯掘りが行われました(美しく品格のある邑)

本格的な寒さとなった12月のとある日。美しく品格のある邑に登録されている牧之原市蛭ケ谷では、地元の生産農家で組織する「じねんじょファミリー(萩間自然薯研究会)」の指導のもと、萩間小学校の3年生が自然薯堀りを行いました。
萩間小学校では「豊かな体験活動」をテーマに、さつまいも作りと芋切り干し作りや、お米作り、塩作りなどが各学年ごとに行い、この活動は10年以上にもなるといいます。


↑静かに説明を聞く生徒たち

↑波板トタンを使って自然薯が栽培されました

畑は小学校のグラウンドの一角にあり、5月に種芋の植え付けが行われました。この夏は、大きな台風もあり、大変な年でしたが、草とりや水やりをして大切に育ててきました。


↑自然薯研究会の指導のもと、大事に収穫していきます

この日収穫した自然薯は、JAが主催する自然薯品評会に出品したいとのことで、担任の先生が「(自然薯を)折らないようにじょうずに掘ろう」と何度も年を押すほど。
風が強くとにかく寒い日でしたが、子どもたちは元気いっぱい自然薯を掘り、大きな自然薯を見て驚きの声をあげながら、1m近い自然薯を2人がかりで丁寧に運んでいきます。
40分ほどで60本近い自然薯を収穫し、次に品評会に出品する自然薯を選びます。「見た目」、「味」、「中身が詰まっている」ことが審査されるそうで、長さや重さを計りながら慎重に選びました。
何年か前には、萩間小学校で収穫した自然薯が品評会で上から9番目の高得点を取れたこともあるそうで、子どもたちだけでなく、先生方や研究会のみなさんも力が入ります。静岡県自然薯品評会は12月12日に行われるとのこと。結果がどうなるのか楽しみですね。

もう長いこと小学校で自然薯栽培をサポートしているという萩間自然薯研究会の一員で世話役でもある長谷川正治さんは、「このような活動を通して、小学校の子どもたちが自然とふれあったり、食の大切さや、食を通して感動と発見があるといいなと思っています」と言います。


↑長谷川正治さん

収穫体験をした子どもたちは「自然薯を掘るのが楽しかった」「思ったより大きかった」など、実際に収穫体験したことで感じるものがあったようです。また、地域の特産品を身近に感じる機会だったのではないかと思います。

この日収穫した自然薯は、品評会に出品する分を除き、3年生の保護者のみなさんに販売されるとのこと。
なお、指導にあたっていた自然薯研究会のみなさまが栽培した自然薯を食べてみたいという方には、静岡市にある『元祖 丁子屋』で味わうことができます。

 
↑品評会への出品が決まった立派な自然薯