【掛川市】かけがわ栗焼酎プロジェクト2022  地産食材“栗”の付加価値商品化と市販化への取り組み

こんにちは!しずおか農山村サポーター「むらサポ」です。今年も掛川産の『地栗』による栗焼酎のプロジェクトが始まります。

1.プロジェクト参加者募集中!
  今年8/27(土)の栗園の下草刈りを皮切りに、栗拾い、栗の鬼皮剥き、蔵元への納入まで、プロジェクトメンバーが仲間の輪を広げながら一連の活動を行っていきます。

◎農園下草刈り:ゲンベエ農園の下草刈り作業
  会場=ゲンベエ農園 静岡県掛川市上垂木2547
 8月27日(土) 6:00~11:00

◎農園早朝栗拾い:ゲンベエ農園での栗拾い作業
 準備調整中 9月中旬~下旬の平日 6:00~7:00

◎栗の鬼皮剥き:山崎邸(PJリーダー)にて市民参加で開催
 準備調整中 9月下旬~10月初旬の週末 9:00~16:00

<焼酎の発表と販売>
 栗の収量が不足し、2020年は2009年の開始後、初めて醸造を断念しました。
 2021年より蔵元が変更になり2022年の発売を予定(11月)、現在、準備調整をしています。

2.事業の背景と経緯
 掛川市では栗の生産が盛んで、里山には多くの栗畑が点在しています。特筆すべきは、著名な栗羊羹、栗鹿ノ子、栗落雁などの和菓子に使われている栗が、掛川から出荷されているという点です。栗の産地でありながら、地域で加工品として顕在化しているのは、栗蒸し羊羹、栗きんとんといった僅かの種類の和菓子ですが、“栗産地=掛川”という情報発信はあまりにも希薄です。
 栗農家の現状も、継承者不足やイノシシによる被害によって、栗畑の荒廃が進みつつあり、農産物の高付加価値化や、美しい里山の保全は、地域の大きな課題ともなっています。
 私たちは、「地域独自の資源」「ゆかりある素材」を持つ価値に気づき、人が介在することで付加価値を高め、資源の資産化に努めようとしてきました。2009年からは、掛川産の『地栗』に着目し、栗を使って地域に有効な情報発信や交流を実現し、商品化へと結びつけようと、「かけがわ栗焼酎プロジェクト」を立ち上げ、掛川産の栗を使った栗焼酎の商品化へ道筋をつけました。 
 2011 年より掛川駅構内の「これっしか処」や「ローカルライフスタイル研究会」が中心となって、市販化を実現、今年で13年を迎えました。

3.“栗焼酎”商品化のメリット
 13年間にわたる『かけがわ栗焼酎』をつくるプロセスは、市民や地域を積極的に巻き込み、身近な農産物が魅力的な商品になり得ることを実証してきました。また、地域の農産物や農空間が貴重な資産であり、それらを積極的に活用することで、面白い情報発信の要素が生まれてくることを明確に示してきました。さらに、市販化を実現したことで、次のようなメリットも徐々に生まれてきています。
 1)栗焼酎は四国・九州・本州の一部にしかなく、希少感をもってマーケットに発信
 2)地産食材の組み合わせによる新たな食提案により、地域の食文化の可能性を拡大
 3)中山間地が抱える課題(農業継承者不足や鳥獣被害等)を、より明確にアピール
 4)これっしか処で質の高い食材とともに販売することにより、特産品として顕在化

4.取り組みの実態
私たちは、名ばかりの地域ブランド・商品が出回るなか、本来の意味の地域商品を提示し、地産地消ならぬ “地産地生” (=単に消費する行動ではなく、生活を豊かにする行動)を実現することに本プロジェクトの意義があると考え、取り組んでいます。

○多様な参画者を得てプロジェクトを確立
 市民、農・商業関係者、各種団体等の参画によりプロジェクトを起動し、コミュニティビジネスとして独り立ちできるよう持続的活動を推進
○栗畑メンテナンス、栗収穫・加工に参画
 栗畑の草刈り、栗の収穫、皮剥き作業、蔵元への搬入を市民の力を借りて実現
○蒸留は県内蔵元、販売は市内小売店
 県内蔵元の協力により栗焼酎を蒸留、小売業との連携により商品流通・販売を実現

●参画者=市民(ローカルライフスタイル研究会、NPOスローライフ掛川の会員など)、
     これっしか処、ゲンベエ農園、さくら咲く学校、互産互生機構 ほか

5.商品名とストーリー

 掛川 里山栗焼酎  自ら(みずから・おのずから) 

○商品名が意図するもの
 日本では「おのずから」展開していく四季と自然に、春になったら田畑を耕し、秋になったら収穫をしていく農業に従事していた人たちの「みずから」生きていく世界が重なっています。
 「おのずから」に逆らって「みずから」生きるということではなく、人間が一方的に「みずから」の世界をつくるのでもありません。何が人間の一生にとって「おのずから」の生き方なのかを自分なりに見つけ出し、それに逆らわず「みずから」生きていくという生き方です。この在り様が、日本語の「じねん」という言葉の意味であり、日本人の自然観が込められています。
 近年顕著になってきた掛川の里山における栗のイノシシ被害、農家における後継者不足と栗畑の放置、特産でありながら栗が素材生産の域を出ないこと、などの状況を理解し(おのずから)、新たな次元で作物と鳥獣と営みの関係をつくりたい(みずから)という考えを、栗焼酎の名前に託し、日本人の優れた自然観と人生観との融合感覚を、あらためて喚起していきます。

【かけがわ栗焼酎プロジェクト】
 プロジェクトリーダー:山﨑善久(ローカルライフスタイル研究会/NPOスローライフ掛川 理事)
 プロジェクト事務局:佐藤雄一(ローカルライフスタイル研究会/合同会社互産互生機構 代表)
 〒436-0091 静岡県掛川市城下5-10・1F  Tel.0537-22-0654 Fax.0537-22-0786
        E-mail: post@conception.co.jp

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○●新型コロナウイルス感染症対策
「新しい生活様式」を実践しましょう●○
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現在、静岡県の新型コロナウイルス感染状況は「国評価レベル2(警戒を強化すべきレベル)」であり、今後の感染拡大防止に警戒が必要です。
・感染リスクが高い場所への訪問や、訪問先での 感染リスクの高い行動には十分に注意してください
・3つの密は「1密」でも回避しましょう
(密閉空間 密集場所 密接場面)
・マスクを付け、咳エチケットをしましょう
・こまめに手を洗い消毒をしましょう
・換気をしましょう
・体温測定や健康チェックをし、発熱や風邪の症状がある場合は無理せず自宅で療養しましょう

一日も早くこの事態が収束することを願って、「新しい生活様式」を実践し、できることをして
いきましょう

一日も早くこの事態が収束することを願って、「新しい生活様式」を実践し、できることをして
いきましょう

○●ふじのくにの農林水産物を買って繋がろう!
「バイ・シズオカ」運動!●○
「バイ・シズオカ」は、県内の農林水産業の皆様が直面する厳しい現状を、県民の共助で乗り越えていくため、農林水産品の購入や直売加工施設の利用を呼び掛けていく取り組みです。
しずおかの農林水産品を買って(BUY)、生産者に寄り添う(BY)ことにより、元気になる「バイ・シズオカ」運動にぜひご参加ください
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○●活動報告待ってます!!●○

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とても美味しい食べ物を見つけたよ!
花が見頃になっていました! など
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※毎週木曜日を配信予定
 不定期配信もあります!
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    伊豆市修善寺75ドットツリーオフィス
    tel:0558-99-9120(平日のみ9時から17時)

 東部:特定非営利活動法人ホールアース研究所
    富士宮市下柚野165
    tel:0544-66-0790(9時から17時)

 中部:一般社団法人SACLABO
    藤枝市若王子705-2
    tel:070-5332-3955(9時から18時)

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    浜松市中区常盤町133-13
    tel:053-458-3480(9時から17時)

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