瀬戸谷のマップ作り—日本茶に恋したアメリカ人の恩返し クラウドファンディングスタート

こんにちは!しずおか農山村サポーターむらサポです。

昨年度、静岡県農地保全課で実施した「クラウドファンディング講座」に参加されていた藤枝市瀬戸谷の「マップづくり」のクラウドファンディングチャレンジが遂にスタートしました!

主体はギャビンさん

私の名前はギャビンと申します。お茶が大好きな25歳アメリカ人です

2016年初めて来日した際、瀬戸谷のお茶と自然に魅了されました。現在、縁あって知り合ったお茶農家さんの所で、お茶の勉強をしながら働いています。先日、お茶どころ静岡県藤枝市で開催された天下一闘茶会(お茶の味を飲み分けて勝負を競う利き茶大会)では、練習のかいあって優勝することができました。お茶のスペシャリストを目指しています。

瀬戸谷地域の魅力と課題

 

ここ瀬戸谷は、静岡県藤枝市の山間部に位置する自然豊かなお茶の産地です。
美しい鶯や鳥のさえずりを聞きながら瀬戸谷を巡れば、どこまでも続く美しい山々と共に乗馬を楽しむ人、川で魚を狙うサギや野生動物との出会いがあります。
手打ちそばや地元の美味しい食材をふんだんに使った料理、疲れた体を癒す温泉、夜になれば虫の音と共に山シネマが始まります。
心も体も満たしてくれる場所、それが瀬戸谷です。
ここには農家さんをはじめ洋服のデザイナーさんや陶芸作家さんなど、自然を愛する心暖かい人達がたくさんいます。そんな笑顔に皆さん是非会いに来て下さい。

一方で、過疎化が進む瀬戸谷地域には様々な課題があります。その一つが後継者不足です。
瀬戸谷には日本が誇る伝統的な技術を持った職人がたくさんいました。鍛冶屋、粉挽、豆腐屋、籠屋など。しかし、若い世代の都市部への流出による後継者不足から、こういった伝統産業は姿を消し、お茶農家でさえも後継者不足が深刻となっています。荒れた茶畑や、使われなくなったお茶工場を見るたびに悲しい気持ちになります。今は60代、70代以上の農家さんが尽力されていますが、この先10年、20年後を考えるととても不安になります。

【活動グループ Seetoyaの立ち上げ 】

先の課題は一例にすぎませんが、瀬戸谷を愛し、将来を危惧する人たちは決して少なくありません。若い世代の農家、地域に移住した芸術家や料理人含め、地域内の横の繋がりが出来てきました。このほど、「瀬戸谷の魅力を発信しよう」を合言葉に、有志の活動グループ Seetoyaを立ち上げました。これは、See(観る)+ Setoya(瀬戸谷)の造語です。瀬戸谷の魅力を知ってもらうために共に活動している熱い仲間たちのグループです。

本プロジェクトで挑戦するのは、瀬戸谷の魅力を発信するためのマップ作りです。

 

私が愛するここ瀬戸谷の魅力をたくさんの方に知って貰い、来ていただく事で、現在この地域が抱えている課題の解決の糸口となり、お世話になった方々へ少しでも恩返しができたらと願い、Seetoyaの仲間とこのマップ作りのためのクラウドファンディングに挑戦します。外国人という立場を活かし、新しいものの見方で外国人にもアクセスしやすい情報発信を目指します。

日本語が話せない外国人にとって、ここ瀬戸谷へのアクセスはとても困難です。私も当初は大分苦労しました。
しかし、ここには伝統文化や人との心の通った交流、外国人に知っていただきたい日本があります。自分も当初苦労した分、日本語が話せない外国人でもアクセスしやすいマップを作りたいです。(英語、日本語)

マップ作りのデザイン担当はマレーシア人の友人であり、デザイナーのPCです。 一緒に活動する仲間で瀬戸谷に魅了された1人でもあります。自然をこよなく愛する彼だからこそ描ける優しいタッチは、瀬戸谷の魅力を充分に引き出してくれると思います。

 

マップをきっかけとし、外国人を含むたくさんの方に瀬戸谷へきていただきたいです。

 

瀬戸谷のお店や農産物、人のアピールとなり、伝統的な文化や産業を活気づけたいと考えています。そして、ここ瀬戸谷が地域内外の多様な人々が楽しく交流できる場所となる事を望みます。

最後に、外国人の私だからこそ感じる価値観を大切にしながら活動を進めていきます。地域の方々との連携は必須ですが、このプロジェクトにご賛同いただける皆様のご支援が必要です。皆様とともに瀬戸谷の魅力を発信し、より多くの方に瀬戸谷に来ていただき、交流が盛んになれば幸いです。ご支援よろしくお願いいたします。

 

https://readyfor.jp/projects/Seetoya17450