【島田市菊川】第5回茶の実オイル・あかりアート in 菊川の里が行われました(美しく品格のある邑)

島田市南西部に位置する「間(あい)の宿 菊川」にある菊川の里会館で、〝茶の実オイル・あかりアートin菊川の里〟が8月11日に行われました。手入れの行き届かない茶畑が増え、あちこちで茶の実が実るようになったことから、茶の実を利用したイベントをやろうと立ち上がり、今年で5回目を迎えます。

この日は、かき氷や焼きそばの出店があったり、圧搾器による茶の実絞りの実演などが行われ、日が落ちた頃になるとピアノとカホンの演奏にのせ、会場内と周辺の道路に設置された300灯もの竹灯篭が点火されました。

 

ブルーベリーほどの大きさの茶の実から取れるオイルは1粒に付き1%とわずかで、今年は茶の実がとれる量が少なかったそう。そのためか、ろうそくを使用した竹灯篭もありましたが、全部の灯りがともり、あたたかい光が会場を包んでいました。また、川根町のあかりアートの会が制作した和紙のあかりや、菊川の里ごりやくの会が制作した竹で作ったスタードームも設置され、幻想的な空間を作り出します。

 

イベントの主催者である菊川の里ごりやくの会の望月さんに、茶の実オイルの今後について話を聞いたところ、「いずれはどこかの企業の方とコラボをして製品にしたいということも考えています」という答えが返ってきました。茶の実オイルは食用のオイルや保湿オイルとして使用することもできますが、製品にするには資金の面以外にもハードルが高いと望月さんは言います。
また、茶農家さんが茶の実を付けたがらないことや、茶農家の高齢化の問題もあり、茶の実の量が取れないということも現実の問題としてあるようです。
茶の実を付けたがらないというのは、お茶に花が咲いて子孫を残すための実を付けますが、花が付くと茶葉に栄養が行きづらくなるため、花が咲かないように品種改良されているのだとか。

しかし、イベントは年々来場者が増え、今年は市内外だけでなく県外の方も足を運んでくれたそう。茶の実を使った活動が、少しずつ広まっているような気がします。

企業と一緒に製品を作りたいと、とても積極的なので、ご興味のある方はぜひ菊川の里ごりやくの会ご連絡をお願いします。